英語イディオムの考え方 自動詞+前置詞(1~2)

英語イディオムの考え方 自動詞+前置詞(1)

自動詞は目的語を取りません。前置詞は後に目的語が必要です。全体で他動詞となり
目的語を取ると考えるとわかりやすいです。他動詞+副詞と違い、目的語は必ず後に
きます。

自動詞 + 前置詞 + 目的語

自動詞+副詞のイディオムのように、他動詞の目的語が省略されてできたものがあり
ます。take to ~(~が好きになる、~するようになる)がその1つです。take to her
を例に取ると、takeは他動詞takeの目的語「自身」が省略されていて「自身を連れて
行く」、to herは「彼女の所に」。「自身を彼女の所に連れて行く」から「彼女が好きに
なる」となります。

take to golfも考え方は同じで、takeは他動詞takeの目的語「自身」が省略されてい
て「自身を連れて行く」、to golfは「ゴルフの所に」。「自身をゴルフの所に連れて行く」
から「ゴルフをするようになる」となります。悪い意味にもなります。take to drink(ing)
は「飲酒するようになる[にふける]」。


英語イディオムの考え方 自動詞+前置詞(2)

今日のイディオムは2つあります。自動詞+前置詞の(1)で、他動詞の目的語が省
略されて自動詞になった例をやりましたが、最初のイディオムはその復習です。みな
さんも、ある程度この省略のパターンには慣れてきたと思います。

1つ目はsend for ~(~を呼びにやる)です。send for a doctorの場合、自動詞send
は他動詞sendの後に人(someone)が省略されていて「人をやる[行かせる]」、 for a
doctor は「医者を求めて」。「医者を求めて人をやる」から「医者を呼びにやる」とな
ります。呼ぶ人は言う必要がないので、省略されています。これはやさしいですね。

2つ目はbe動詞+前置詞というシンプルなもの、be into ~(~に夢中である)です。
こちらはbe動詞ですから、他動詞の目的語が省略されたものではありません。She is
into rock.の場合、She isは「彼女はいる」、into rockは「ロックの中に」で、「彼女は
ロックの中にいる。」です。「彼女はロックの中にいる。」は「彼女がロックにはまって
いる[のめり込んでいる]」というイメージ。そこから「彼女はロックに夢中である。」
となります。これもわかりやすいと思います。